アサヒ飲料では、お客様にご安心頂くため、食品中の放射性物質に係る新しい基準値の施行に合わせ、2012年4月より放射性物質に対する品質保証体制を強化致しました。
製品毎に頻度を決め定期的に検査を実施していきます。
検出下限は一般食品区分で10Bq/kg、ミネラルウォーター、緑茶類で1Bq/kgです。
これまでに分析した製品で放射性物質は検出されていません。
アサヒ飲料の製品を製造している工場で使用する水は深井戸水と水道水です。
放射性セシウムは土壌に吸着される※ことから、深井戸水ではこれまで行政の調査等でも放射性物質は検出されていません。
また水道水については行政モニタリングが継続して行われており現在では、放射性物質の検出が無い状況となっています。
このような状況ではありますが、アサヒ飲料では全工場の製造に使用する水を定期的にモニタリングしています。
これまでのモニタリングで放射性物質が検出されたことはございません。
アサヒ飲料の商品の原材料に関しては、安全が保証された原料を購入し、さらに独自に国産原料は頻度を決め検査をすることで、問題が無いことを確認しております。
食品から放射線が検出される原因は以下の2つです。
①放射性物質の付着・混入:放射能がある物質が食品の表面、あるいは内部に付着・混入して放射線が検出されます。
②放射性物質の吸収・蓄積:放射能がある物質を食べたり、根や葉から吸収して体内に蓄積した動植物の部位または乳などから作られた食品からは、場合によっては放射線が検出されることがあります。
いろいろな放射線測定器がありますが、放射性セシウム134、137(核種といいます)から出る放射線を精度良く測るのに最も適しているのがゲルマニウム半導体検出器といわれています。アサヒ飲料では、ゲルマニウム半導体検出器、CsIシンチレーション検出器を併用し効率的に放射性物質の検査を実施しています。
飲料製品は、原料水を含む各種原料と、缶、PETボトルなどの包装資材で出来ています。 アサヒ飲料では、安全が保証された原料、包装資材を使い、衛生的な工場で製品を作ることにより、安全な製品が供給できると考えています。またこのような管理がきっちり行われているか確認するために、一定頻度で製品の放射線量を測定しております。
今後も、お客様に安心な商品をお届けできるよう、更なる品質向上に努めて参ります。
製造に使用する水を計量します
計量した水をゲルマニウム半導体検出器にセットします
独自の検査で使用しているゲルマニウム半導体検出器
ゲルマニウム半導体検出器にて放射性物質を測定します
測定データの一例(放射性物質は検出されていません)
CsIシンチレーション検出器