研究ノート

STUDY NOTE

なるほど!がいっぱい

研究ノート

アサヒ飲料では、みなさんの健康で豊かな毎日をサポートする商品を開発するべく、日々研究に取り組んでいます。ここでは、わたしたちの研究とその成果を、わかりやすくご紹介します。 アサヒ飲料では、みなさんの健康で豊かな毎日をサポートする商品を開発するべく、日々研究に取り組んでいます。ここでは、わたしたちの研究とその成果を、わかりやすくご紹介します。

Vol.4

乳酸菌を科学する!
~研究開発担当者インタビュー~

カラダへのさまざまな良い効果が
注目されている乳酸菌。

その乳酸菌の中でも、
アサヒ飲料が注目し、独自に研究開発を進めている乳酸菌があります。
今回はこの乳酸菌について科学します。

INTERVIEW 01

乳酸菌
「ラクトバチルス・ガセリ CP2305株」を解き明かす

アサヒグループホールディングス(株) プロセス開発研究所 澤田大輔
アサヒグループホールディングス(株) プロセス開発研究所 澤田大輔

アサヒグループホールディングス(株)
コアテクノロジー研究所
澤田大輔

新たな乳酸菌の探索や既存の乳酸菌に秘められたチカラの研究などを日々行っている部門に所属。主に乳酸菌の「ラクトバチルス・ガセリCP2305株」と「乳酸菌CP1563株」を研究しています。

Q.「ラクトバチルス・ガセリ CP2305株」
(以下「プレミアガセリ菌CP2305」)は、
どのような乳酸菌なの?

「プレミアガセリ菌CP2305」は、腸内環境を改善する効果がある乳酸菌です。 「届く強さの乳酸菌」には、この乳酸菌が入っています。商品名に「届く強さ」とありますが、乳酸菌飲料などで「届く」と聞くと、「乳酸菌が生きて腸まで届く」という意味合いだと思われる方も多いと思います。しかし、 「プレミアガセリ菌 CP2305」の「届く」は、「しっかり機能をもたらすところまで届く」という機能を表現しています。現在、“腸内環境改善"という機能について、機能性表示食品として消費者庁に届出をしている乳性飲料です。

具体的な効果は、腸内腐敗物質の減少、善玉菌(ビフィズス菌など)の増加による腸内環境改善効果です。ちなみに、「届く強さの乳酸菌」に入っている、「プレミアガセリ菌 CP2305」は殺菌した菌(死菌)です。

Q.死菌である「プレミアガセリ菌 CP2305」は、
腸でどのように作用しているの?

死菌でも効果が出るのは、「プレミアガセリ菌 CP2305」が直接、腸の壁に接触することで、人体(腸)側がその刺激を受け、何かしら良い反応をする仕組みが備わっているのでは、と考えています。作用のメカニズムについては現在も研究を続けているところです。

Q.では、生きている菌でも良いのでは?

生きている菌でも、おそらく同様の効果が得られることでしょう。でも、生きている菌は、時間とともに味を変えてしまったり、菌自体が変化したりするため、お客様にいつも同じ製品を安定的に届けるのが難しいという面があります。そこで、あえて加熱殺菌することで、菌の変化を止めているのです。そうすることで長期保存にも常温保存にも強くなるため、手軽にさまざまな場所でお飲みいただけると思います。

INTERVIEW 02

腸内環境の改善機能をしっかり届けたい

~商品化に向けて~

アサヒ飲料(株) 商品開発研究所 佐藤一道
アサヒ飲料(株) 商品開発研究所 佐藤一道

アサヒ飲料(株)
商品開発研究所
佐藤一道

研究開発によって解明した乳酸菌の機能性(健康効果)を生かした商品を作るにあたって、技術的な課題をクリアしていく役割を担っています。

Q.今回のリニューアルで、何が変わったの?

今回のリニューアルでは、入っている菌の種類や量、味などは多くの方にご支持いただいてることから変えていません。「届く強さの乳酸菌」の特徴がより伝わるようにパッケージのデザインを変更しました。

中身を変更したのは、機能性表示食品としての展開をスタートしたタイミングです。機能性表示前は「プレミアガセリ菌 CP2305」の入った発酵乳を使った飲料でしたが、機能性表示を入れるタイミングで、より安定的に生産して多くの方にお飲みいただけるように、発酵乳ではなく、菌末(粉末状の菌)に切り替えました。

この時、苦労したのが、それまで飲んでいただいていた方に違和感なく継続して飲んでいただける味に仕上げることです。発酵乳などからくる香りや酸味、コクなどを、原料やフレーバーのバランスを調整することで再現しています。ほかの乳酸菌が入った飲料などとも味を比較しながら、「届く強さの乳酸菌」が、乳酸菌の入った飲料の中でもどのような味なのか、菌末にすることで足りなくなった味の部分は何なのかを検討しながら、みんなで何十種類もテストして作り上げていきました。

そうした試行錯誤の末に、「届く強さの乳酸菌」は200mlでも満足できる飲みごたえのある味にしつつも、誰もが毎日飽きずに飲めるよう、クセのない味に仕上げました。

Q.「届く強さの乳酸菌」に、「プレミアガセリ菌 CP2305」は何個入っているの?

1本(200ml)の中に「プレミアガセリ菌 CP2305」が100億個入っています。この100億個が入っていてはじめて、腸内環境改善の機能性表示が認められているので、どの1本を手にとっても100億個以上の「プレミアガセリ菌 CP2305」が入っていなければなりません。

その確認方法として、これは微生物を研究したことがある人にとっては一般的ですが、実際には、100億個を数えるのではなく、希釈した製品液を光学顕微鏡で覗きながらアナログに一個ずつカウントし、希釈倍率と製品の容量の倍率を合わせることで製品に入っているおおよその菌の量を導き出しています。

 

「プレミアガセリ菌CP2305」を均一に入れる工夫とは?

「プレミアガセリ菌 CP2305」を含め、乳酸菌は一般的には数個が重なった状態になっています。そのため、正確にカウントできるように重なっている菌を物理的に引きはがす工程を入れています。

 

「届く強さの乳酸菌」の「プレミアガセリ菌 CP2305」が沈殿しにくく、まんべんなく液体に混ざっているのも、この菌を個別にするひと手間を加えているからなのです。

INTERVIEW 03

お客様に正しく機能を伝えたい

~マーケティングに込める想い~

アサヒ飲料(株) マーケティング第二部 吉川徹
アサヒ飲料(株) マーケティング二部 吉川徹

アサヒ飲料(株)
マーケティング二部
吉川徹

乳酸菌を使った新しいヘルスケア飲料の開発と、既存のヘルスケア飲料のブランディングを担当。「届く強さの乳酸菌」「守る働く乳酸菌」の2商品のブランディングを手掛ける。
今回は「届く強さの乳酸菌」のマーケティングに込めた思いについて聞きました。

Q.新パッケージに込められた思いは?

2016年10月に機能性表示食品としてリニューアルした結果、腸内環境改善という機能性を目当てに手に取っていただけるようになってきました。味などについては、お客様にご満足いただけているようですが、パッケージに書かれている内容をもっと分かりやすくしてほしい、という評価をいただいていました。それに対応するとともに、機能性をわかりやすく伝えることで信頼感を付与することを考え、パッケージをリニューアルしました。

また今回のリニューアルにより、「カルピス由来の乳酸菌科学」という重要なフレーズをひとつのまとまりとしてマーク状にしました。マークの形は、乳酸菌の形状をイメージしており、乳酸菌科学により生まれた商品であることを体現しています。

Q.「届く強さの乳酸菌」は、
ほかの市場の乳酸菌飲料と違うの?

ガセリ菌を使った飲料は他社でも出ていますが、腸内環境改善の効果が謳えているのは、「届く強さの乳酸菌」だけです。腸内環境改善効果の根拠を提示しながら、お客様に伝えていくことも、私たちの大きな役割です。

多くの方が「乳酸菌=お腹に良い」というイメージをお持ちですが、単にお腹に良いから「届く強さの乳酸菌」を選ぶかというと、そうではありません。「カルピス由来の乳酸菌科学」という信頼感も、選んでいただくポイントになっていると感じています。

日本初の乳酸菌飲料であるカルピスが生まれて、2019年で100年になります。今日まで、私たちは乳酸菌と向き合い、科学(研究)をしてきました。膨大な種類の乳酸菌の中から、選びに選んだのが、「プレミアガセリ菌 CP2305」なのです。

Q.どんなタイミングで飲むのがいいの?

生菌の飲料の場合、胃酸の影響を受けやすい空腹時はなるべく避けて、という回答になりますが、こちらは殺菌体なので、いつでも大丈夫です。腸内環境改善に対する意識は女性の方が高い傾向ですが、近年はお腹の調子を崩されている男性も増えているようです。そのため、女性だけでなく男性にも満足いただけるよう、200mlという容量にしました。一口でぐいっと飲むのではなく、デスクサイドなどにおいて仕事をしながらお飲みいただける容量です。

今後も、健康を気にする多くの人に「届く強さの乳酸菌」を届けられるよう、ブランドを育てていきたいと思います。なお、近年では、「ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株」についても、研究を進めています。

注)組織名は掲載時(2017年8月)のものです

注)商品名、商品画像は掲載時(2017年9月)のものです

【INTERVIEW04 
乳酸菌「ラクトバチルス・
アシドフィルスL-92株」
を解き明かす】 はこちら 》

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