人生100年時代と言われる現代、シニアの方々がいつまでも元気に活躍できる社会づくりに貢献したい。そんな思いから、私たちは「カルピス」の継続飲用が心の健康にどのような効果をもたらすのかについて、調査を実施しました。
1日1杯の「カルピス」を毎日つくって飲むという習慣を新たに加えることで、シニアの方々の「心の健康度」が高くなることが明らかになりました。
調査方法:参加者の「心の健康度」を測定するために、国際的な調査票であるSF-8™と「幸せ度」に関するアンケートを実施しました。SF-8™は8項目の質問で構成され、国勢調査のような大規模調査でも使用されるなど、その有効性が証明されています。
「爽やかな味わいで、『薄める』というひと手間はかかるけれど、寒いときは温かいお湯で割るなど、いろいろ工夫できるのもいいと思います」
「小さいころ、母親がよくつくって飲ませてくれた懐かしい味を思い出しました。今回、夫婦で調査に参加し、『一緒につくって飲む』ことを毎日続ける中で、共通の話題ができて会話が増えました」
「『カルピス』についていろいろと話を聞いてその良さが分かり、愛着がわきました。毎朝起きたら『カルピス』に向かって『おはよう』なんて挨拶したりして(笑)。調査が共通の話題になり、友達との仲がますます深まりました」
「2人に誘われて調査に参加したのですが、誘ってくれて本当に良かった。『カルピス』はとてもおいしかったし、飲み始めてからすぐ、なんだかすごく元気が出て、調子が良くなったんです」
「朝、飲むのを楽しみに起きていました。調査会場でも、皆さんが笑顔で迎えてくれるので、毎回行くのが楽しみでした。私でも何かのお役に立てると思えば嬉しいですし、またこのような機会があれば参加したいです」
高齢者がいきいきと暮らすために欠かせないのは、「生きがい」や「生きる目的」です。毎日やるべきことがある、行くところがある、話し相手がいるといった状態が、高齢者の生活の質を高めることになります。これまでの調査結果、「乳酸菌飲料の機能成分の摂取による主観的健康観が向上」「飲用をきっかけにコミュニケーションが生まれ、高齢者の孤独感が解消」「味や香りによる子どもの頃のなつかしい記憶の想起」などが、心の健康を支えることに影響すると考えます。この素晴らしい取り組みをぜひ全国的に展開し、活力ある超高齢社会づくりへの貢献を続けていただきたいと期待します。
近年、「なつかしい」という感情が、心の健康に役立つことが心理学領域の研究で注目されています。私たちは、「カルピス」を飲んだ時に感じる「なつかしさ」が心理面に与える影響について調査を行いました。
「なつかしさ」に関するアンケートで、「なつかしさ」を非常に感じている、感じていると回答した人(431名)を『なつかしさ有群』、「なつかしさ」をまったく感じていない、感じていないと回答した人(56名)を『なつかしさ無群』とし、アンケートの結果を比較しました。
なつかしい感情が何によって引き起こされ、どのようなポジティブな効果が起こるのかは、なつかしさをめぐる心理学における重要な問いです。これまでは昔の音楽や写真によって、なつかしい感情を引き起こす研究がされてきました。これらの研究では、孤独を感じている人や悲しんでいる人、過去を忘れかけている高齢者に、なつかしい感情を引き起こすことによって、過去の出来事を生き生きと思い出し、人との絆を感じたり、安らぎの気持ちを感じることが示されてきました。
今回の研究結果は、子どもの頃に何度も経験した飲物がなつかしさを引き起こし、幸せな気分になるとともに、家族との繋がりを思い出させるという点で、興味深い発見だと考えます。「カルピス」が手軽に手に入れやすく、また思い出を想起させやすいアイテムであることから、「カルピス」が、幅広い世代になつかしさを通して、心の健康に貢献するアイテムの一つとして役立つのではないかと考えます。