紅茶を愛した詩人

イギリスで紅茶が好んで飲まれているのは、皆さんもよくご存知のことでしょう。イギリス人にとって「紅茶」は単なる飲み物以上を意味することもあるようです。
例えば、ロマン派の詩人ワ-ズワ-スは、紅茶に対する並々ならぬ想いをもっていたようです。「紅茶は断じて、単なる嗜好品しこうひんではない」と断言しては、紅茶の出てくる詩をしたため、注文した紅茶が届かないといっては、ひどく腹を立て、その辛さを手紙に書きつづっています。
その様子は、ワ-ズワ-スの妹のドロシ-の日記の中からもうかがうことができます。というのも、兄と一緒に紅茶を飲む様子がしばしば記されているからです。
彼らは、生涯の大半を湖水地方こすいちほうで過ごし、その美しい自然をベ-スにロマンチックな詩をたくさん作ったといわれています。その中に欠かせなかったのがティ-タイムなのでしょう。
湖水地方に行くと、今でもワ-ズワ-スの住んだ家“ダヴ・コテ-ジ”で、彼の愛した茶器を見ることができます。それはまるで、彼の作品と彼の愛した紅茶を象徴しょうちょうしているかの様に飾られているそうです。
たまには、紅茶を飲みながら、ワ-ズワ-スの詩を読み、湖水地方に思いをせるのも良いかもしれませんね。