茶経

現在でも、中国のお茶文化のバイブルと言われるものがあります。それが「茶経ちゃけい」と呼ばれるとう時代にまとめられた「茶」の経典けいてん です。
著者は「陸羽りくう」という人物です。彼は“茶聖”と呼ばれている様に、茶学家として有名ですが、その他にも詩や書道などをたしなむ文化人でもあったようです。彼が記した「茶経」には、「お茶の起源」として、紀元前2700年に農業・漢方の“神農しんのう ”が茶を薬草として広めたという神話から、「陸羽的茶の心」としてどのように茶をたしなむべきかという考え方まで、わずか7千字の中にぎっしりと知識と思想が詰まっています。
この経典は、中国貴族の間で「ベストセラ-」となり、今日まで受け継がれてきています。それはこの本が単なるマニュアルではなく、お茶と人間との深いつながりを示唆しさ するものとして受け止められているからでしょう。