茶化す

「お茶にしない?」・・・仕事や作業に疲れた時に、よく使う文句ですね。字面じづらの通り、「お茶を飲んで一服いっぷくする」という意味から「休憩きゅうけいしよう」という意味でも使われます。言葉が示す通り、お茶は昔からリラックスを代弁だいべんするものだったのですが、一方でもう1つ別の意味が存在します。それは、「ふざける」「はぐらかす」というネガティブなものです。何故なぜ、もう1つの意味で使われるようになったのでしょうか?
それには、お茶の役割やくわりが深く関っています。元々、お茶は高級なものであったことより、人をもてなす時の飲み物でした。すなわち「お茶で接待される」ことは、大事に扱ってもらっている証拠しょうこだったのです。そういう意味が込められているので、「お茶さえ出しておけば、大丈夫」と誤魔化ごまかやからが出てきて、「お茶」にダ-クな意味合いが発生してしまったのだと言われています。
このような経緯けいいより、「茶化す」という言葉も“茶”の動詞形として、「ひやかす」「からかう」という意味になったということです。
人間の生活に合わせてさまざまな意味をもたされるのは、長いお茶の歴史がせるわざといったところでしょうか。