童謡とお茶

子どもの頃、友達と一緒に童謡どうようにあわせて楽しく遊んだ頃を思い出してください。「かごめかごめ」「花いちもんめ」「アルプス一万尺いちまんじゃく」…あげればきりがないほどのわらべ歌を思い出しませんか?そのわらべ歌の中に「ずいずいずっころばし」「茶摘ちゃつみ」という「お茶」に関することを歌ったものもあります。
茶摘ちゃつみ」は八十八夜はちじゅうはちやについての情景じょうけいをうたったものです。歌とリズムに合わせて友達と手を合わせたり打ったりしながら遊ぶ、単純な手遊びです。
「ずいずいずっころばし」は、♪ずいずいずっころばし ごまみそずい、茶壷ちゃつぼに追われてとっぴんしゃん…という歌ですね。
これは、江戸時代に将軍にお茶を献上けんじょうするために江戸と宇治うじ往復おうふくした茶壷道中ちゃつぼどうちゅう一行いっこうのことをテ-マにしているのです。「茶壷ちゃつぼに追われてとっぴんしゃん~」と続くところからお分かりの様に、茶壷道中ちゃつぼどうちゅう一行いっこうは、かなりの傍若無人ぼうにゃくぶじんぶりだった様です。それは、「御用茶献上ごようちゃけんじょう」の任務にんむを背負い、大名だいみょうと同等の格が与えられていたことからの態度たいどで、沿道えんどう民衆みんしゅうがかなり迷惑めいわくしたと言われています。歌の内容を反映してか、こちらは、数人で行う指遊びですが、オニが決まるという過酷かこくな遊びでもあります。
同じ「お茶」がテ-マでも場所や場面によって楽しくも苦しくもなる、童謡どうようには、先人達せんじんたちの思い出や苦労がつまっているといえるでしょう。