物理学者とコ-ヒ-

コ−ヒ−を愛する有名人はたくさんいますが、「哲学てつがく」にまで昇華しょうかさせてしまった物理学者ぶつりがくしゃがいました。それは、明治から大正にかけて活躍かつやくした寺田寅彦氏てらだとらひこしです。
彼は、すぐれた物理学者ぶつりがくしゃであるとともに、名エッセイストでもありました。現在まで語り継がれている「天災てんさいは忘れたころにやってくる。」という言葉も、彼が防災の必要性を説いた際に発せられたものだそうです。 みなさんの中にも、学生時代に、国語の教科書で寺田氏の随筆ずいひつを読まれた方も多いのではないでしょうか。彼の文章の上手さは、高校時代に夏目漱石氏なつめそうせきしの生徒だったということもあるかもしれません。

とにかく、そんな寺田氏の大好きなものが「コ−ヒ−」。彼は幼い頃病弱であった為、体力増進たいりょくぞうしんを考え、牛乳を飲まされたのですが、飲みやすくするためにコ−ヒ−を入れて飲んでいたという話が残っています。物理学者ぶつりがくしゃ となり、東大の研究所で働くようになってからも、壁には「好きなもの イチゴ珈琲花美人 懐手して宇宙見物」と貼っていたそうです。彼の書いた「 珈琲哲学序説コ−ヒ−てつがくじょせつ」というエッセイの中で、コ−ヒ−がひらめきのみなもとであることを述べています。彼の人生と研究にとって、コ−ヒ−は無くてはならないものだったのでしょう。
皆さんも疲れた時には、コ−ヒ−をひとついかがですか?ひらめきに出会えるかもしれませんよ。