uruoi life

キモチとカラダがうるおう生活のヒントをインタビュー

高木菜那

 高木菜那高木菜那

高木さんの4つのuruoiメソッド高木さんの4つのuruoiメソッド

  • 01 栄養バランスを自炊で調整
  • 02 無理なくラクに継続できる運動
  • 03 Coming Soon!
  • 04 Coming Soon!

7歳でスピードスケートを始め、平昌五輪ではマススタートの“初代女王”という栄光をつかむなど、
日本女子選手として初の二冠を達成した高木菜那さん。
2022年の北京五輪でも妹・美帆さんらとの女子団体パシュートで銀メダルを獲得。
同年に現役を引退し、現在は軽やかにトレーニングと向き合う
高木さんの健康面を支える“うるおい”について伺いました。

01 バランスのいい食事と水分補給で体調管理

高木菜那

昨年引退され、生活環境が大きく変化したと思います。健康のために気を付けていることはありますか?
北海道から東京に引っ越したのが、一番の変化ですね。それもあって不規則な生活が続き、出来合いのお弁当ばかりの時期も。意識していないと炭水化物中心の食事に偏ってしまって、その結果、「便秘ってこういうことか」と思い知りました(笑)。今思えば、現役時代はバランスのとれた食生活で、腸内環境がすごくよかったんです。今は簡単なものでいいから自炊をするようにして、たんぱく質やサラダを意識して摂るようになったら、ダイエットにもなるし、身体が循環している感じを取り戻せた気がします。
自炊で気に入っているレシピはありますか?
ヘビロテしているのは、下味をつけたささみか鶏むね肉で作る “サラダチキン風”のメニューです。お湯が沸騰したら火を止めてお鍋に入れて1時間待つだけ(※)。ほったらかしでできるし、おいしいですよ。あとは野菜スープもよく作ります。仕事で家を空ける日が多く、食材は基本的に冷凍保存しているのですが、そのまますぐ作れるのがいいですね。これは現役時代に管理栄養士さんから教わったことですが、茹でると出ていってしまうビタミンなども、スープなら効率的にとれます
※しっかりと火を通してお召し上がりください

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参考になります。ほかに食生活で意識していることがあれば教えてください。
水を1日1リットル以上飲むようにしています。水分って、意識していないとなかなかとれないんですよね。コーヒーが大好きなのですが、カフェインをとりすぎないようお茶を飲みたくなったら、ノンカフェインのものやルイボスティーを選んでいます。現役時代、体重を絞りたいけどお腹がすいたときは、温かいルイボスティーで頑張っていました。それと、冬は布団からなかなか出られないので、白湯を飲んで体温を上げて、すぐ動けるようにしています。

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uruoi POINT
簡単自炊でたんぱく質を摂取
水を1日1リットル以上飲む!

02 ラクな運動の継続でポジティブになれる

高木菜那

「身体を温めてすぐ動けるように」ということですが、今もトレーニングは習慣づいているのですか?
正直、スポーツはほとんどしなくなりました。ずっと仕事としてスケートに向き合っていて、当たり前のように身体を動かして、頑張ることが普通だったけど……どう言えばいいか難しいんですが、そこに対して責任はなくなったので。もちろん、身体を動かすとリフレッシュになるし気持ちいいので、走りたいときは走ります。でも、「雨降ってるからいいや」ってやめちゃうこともあるし、みなさんと同じ感覚ですよ。その一方で、食べる量は変わらないので、運動してないと太るんだと実感しています。最近、エスカレーターに乗ろうとしたら、妹に「もうアスリートじゃないんだから歩きな、だから太るんだよ」って注意されました(笑)。
手厳しい!どうすれば運動習慣がつけられるのでしょう。
椅子に座ったり、ベッドやソファで横になった姿勢で過ごす時間を「座位時間」というのですが、座位時間が長いと体に悪いと言われています。立つだけで血流はよくなるので、電車で立つ、デスクワーク中にちょっと太陽の光を浴びるなど、まずはこまめに立つことを意識できるといいですね。ただ、動くに越したことはありません。一番ラクな運動は、やっぱり歩くこと。ちょっと長めに、いつもと違う道を。階段があると、よりいいです。私は、好きな曲を1曲聴き終わるまで腹筋するトレーニングもよくやっています。短いときは2分くらいのこともあるけど、それで全然OK。お風呂に入る前に軽~くやってみてください。続けられないと意味がないので、簡単、適当でいいんです!

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※画像はイメージです

張り切って三日坊主になるより、適当でも続けられたほうがいいですよね。
そうですね。継続するにはメンタルの保ち方も大切だと思っています。たとえば「〇kg痩せなきゃ」と追い込むと、最初の一週間くらいではまだ減らないので、ストレスで食べちゃいたくなりますよね。「ボディラインがきれいになればいいな」くらいの目標なら、割とすぐに効果がわかって、ポジティブな気持ちで続けられたりする。私の場合は「アスリートにとって走ることなんて楽勝、当たり前」と思うことで集中力を維持していました。もしできなかった日があっても、落ち込まなくて大丈夫です!

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※画像はイメージです

uruoi POINT
走りたいときに走る。気が向かないときは休む!
トレーニングは簡単・適当でOK

Profile

高木菜那

高木菜那たかぎなな

1992年、北海道中川郡幕別町生まれ。兄の影響で7歳からスピードスケートを始め、全国中学校スケート大会女子1,000mで優勝。帯広南商業高校時代には、2010年世界ジュニアスピードスケート選手権チームパシュートで妹・美帆らと銀メダルを獲得した。高校卒業後は実業団チームに所属。2014年、冬季五輪ソチ大会で日本代表に初選出された。2018年の平昌大会では、女子団体パシュートでオリンピックレコードを記録。新採用されたマススタートでも金メダルを獲得し、日本の女子選手で初めて同一大会での2冠に輝いた。22年北京大会では女子団体パシュートで銀メダル、個人1,500mで8位入賞。同年4月5日に現役を引退し、テレビやイベントへ出演するほか、全国の教育機関や企業を対象に講演活動を行っている。

次回もお楽しみに 次回もお楽しみに

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