豊かな自然を守り、育み、
次の世代へと引き継ぐこと。
それは、水や農産物など、
自然の恵みを用いて事業活動を行う
私たちアサヒ飲料が果たすべき重要な使命です。
2015年に国連で採択された「SDGs」をご存知でしょうか。
貧困や飢餓など、世界が直面している課題と目標が多岐にわたって掲げられ、
その中には「環境」や「資源」に関する項目も設けられています。
近年、プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しています。環境省の調査によると、国内10カ所の観測地点に漂着したプラスチックごみのうち、飲料用ボトルは7.3%を占め、その大半がPETボトルです。私たちはこの事実を重く受け止め、重要課題の1つととらえています。
課題解決に向けて、アサヒグループは「環境ビジョン2050」を策定。重点施策の1つである「持続可能な資源利用」を実現すべく、アサヒ飲料は3つの目標からなる「容器包装2030」を制定しました。
プラスチック使用量を削減する取り組み「リデュース」。代表的な取り組みとして、PETボトルにラベルをつけない「ラベルレス商品」を2018年から展開。ラベルに使用される樹脂量の約90%削減を実現しました。お客様からも、「分別時にラベルを剥がす手間が省けて便利」とご好評をいただいています。
政府広報展示品として、G20大阪サミットの開催に合わせた「海洋プラスチックごみ問題とイノベーション」の部門にも出品。
他にも既存商品の容器包装の軽量化を進めるとともに、炭酸飲料のPETボトルには、国内最軽量(当社調べ)となるキャップを全ての自社工場で採用し、使用拡大に取り組んでいます。
また、「リサイクルPET」と「環境配慮素材」の使用を推進しています。リサイクルPETは、使用済みのPETボトルを原料とするリサイクルPET樹脂を利用しています。
リサイクルPET樹脂は、環境負荷の少ない素材として、卵パックや食品用トレイ、文房具、衣服など、幅広い用途に利用されています。
我が国におけるPETボトルのリサイクル率は、欧米諸国を大きく上回っています。熱回収量も含めた有効利用率は98%と、プラスチック資源の中で最も対策が進んでいるものの1つです。
PETボトルは、軽い、割れにくい、キャップが繰り返し閉められるなど、優れた特長を持つ容器として広く浸透しています。
出典:PETボトルリサイクル推進協議会ホームページ
アサヒ飲料では、「容器包装2030」の3つ目の目標に掲げた「環境に配慮した新容器開発」に取り組む一方、それと並行して、PETボトルをいかに持続可能な容器として使い続けるか、そのための取り組みも大切であると考えています。
アサヒ飲料も加盟する全国清涼飲料連合会では、2018年に「清涼飲料業界のプラスチック資源循環宣言」を発表。2030年度までにPETボトルの100%有効利用を目指すことを宣言し、積極的な取り組みを進めています。
PETボトルは大切な資源です。リサイクルボックスの利用など、適切な分別と回収へのご協力をお願いします。
一般社団法人 全国清涼飲料連合会