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研究者が語る、フルラベルレスボトル誕生までの軌跡

2020年11月 環境

山口 威仁 (ヤマグチ タケヒト)

アサヒ飲料では、「人にやさしく、地球にやさしい」をコンセプトに、2018年から「ラベルレスボトル」商品を手掛けています。「『アサヒ おいしい水』 天然水ラベルレスボトル」において、フルラベルレス化に取り組んだプロジェクトメンバーが、これまでの過程を振り返ります。

私は、学生時代に環境を改善する微生物の研究をしていたこともあり、以前より環境保全に取り組みたいと考えていました。フルラベルレスの取り組みも環境のためだからこそ、最後まで実現に向けてやりきることができたと感じています。そもそもラベルは、リサイクルマークなど必要事項を商品に記載する役割を担っています。また、タックシールやキャップにそれらの情報を記載している場合もあります。しかし、このフルラベルレス商品では、タックシールすらなくすことを実現しました。一見すると、シールやラベルがなくなっただけですが、これが環境負荷の減少につながっています。さらに、自社の製造面にも良い効果をもたらしています。製造側ではふたつのメリットが生まれました。ひとつは、ラベルを貼らなくなったため、機械の管理が不要になったことです。もうひとつは、貼り付け漏れのリスクがなくなったことです。ラベルを無くすことで、生産性向上につながりました。

こういった容器・包装の環境配慮やユニバーサルデザインの取り組みは、主に技術研究所やマーケティング部門が中心となり、お客様やバイヤー様の声をもとに開発を進めています。飲料自体の味などと比べ、包装部分はお客様からの声があがりにくい部分です。だからこそ、潜在的な課題に対してどう先手を打って取り組んでいくか考えることになります。それが難しいところですね。

フルラベルレス検討にあたり、最初はタックシールをなくして、情報を載せる代替を何にするのか考えました。次に成形後のボトルにレーザー印字することを検討しました。最終的には納期やコストの観点も含め、ボトル成形すると同時に刻印を付与する形に落ち着きました。製造では、試してみて気付くことの連続でしたね。それまでの経験やノウハウを活用するのは難しかったです。多様なノウハウを持つ設備メーカーに協力してもらいながら、新しいことにチャレンジしていきました。

「ラベルレスボトル」商品は2020年現在、ケース販売専用商品として販売しています。今後は、より身近なスーパーなどで取り扱っていただけるよう、ラベルレスの更なる進化や、新たな価値を持つ容器包装を実現したいです。お客様の日常に寄り添い続けられるようにしていきたいです。

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