マーケティング部
芳賀
これまでに経理総務やMD部という営業と協働する部署を経験し、現在はマーケティング本部でコーヒーグループのサブグループリーダーをしています。主に商品開発全般の統括と、ブランドごとについている担当者の仕事を適宜サポートするのが私の役目です。自ら主体となって進める業務とほかのメンバーをサポートする業務を兼任する立場は何かと忙しいですが、どちらもやりたいことなので日々充実しています。
ブランド全体の戦略を練ったり、お客様のインサイトを探るために試行錯誤したりする今の仕事はとても楽しいです。インサイトを探る手法は色々ありますが、実際の売り場で商品を観察し、「どうしてこれが売れているんだろう」と考えて自分なりの仮説を導き出すように心掛けています。日頃から自分自身が何に対してどう思うのかをちゃんと言語化する練習は大事ですね。
私は社内公募に応募し、マーケティング本部へ異動となりました。入社当初には思いもよらなかったルートですが、ずっとやりたいことを諦めずにいたから思いがけずチャンスを掴めたのだと思います。しかしながら、これまでに様々な部署で積んできた経験はどれも大切でかけがえのないものばかりです。想像もしていなかった分野の仕事を経験したことで成長できた点は多くあります。たとえば広域量販営業部のカテゴリマネジメントグループという名前の部署がありますが、名前からはそもそもどんな仕事をしているのかさえ想像できません。実際に入ってみると、話題のAIを駆使して営業改革を目指している部署でした。そういった出会いは面白く、自分の視野が広がるきっかけになりました。
マーケティングが手がける範囲は、商品開発と呼ばれる「モノづくり」だけではありません。つくったところで満足してしまうと、せっかくの商品も世の中に浸透することなく消えていきます。大変で地道な商品開発の道のりの末にそんな結末が待っているのはもったいないと思います。売れた方が絶対に楽しいですし、多くの人を喜ばせることができます。じゃあ、どうしたらもっと商品が売れるだろうか?社内の誰に相談して、どういうプロモーションを実施したら、お店の方に並べる数を増やしてもらえるだろうか?と、「売る」ところまでを考えて他部署を巻き込んでいくことがマーケティングの醍醐味だと感じています。「マーケティングは組織論だ」と言われることもありますが、まさにその通り。いかに会社全体で動けるかによって売れ行きや店頭導入率が変化すると実感する日々です。
多くの人の理解と協力を得るために意識しているのは相手の立場で考えること。マーケティング本部はもちろん、どこか特定の部署が偉いということはないので、みなさんそれぞれの立場や視点があるだけだと捉えています。相手が何に苦しんでいるのか、どうなったら嬉しいのかを人単位・部署単位で意識しながら会話すると、自分の想いにも共感を得られるようになり、 同じ方向を見て進んでいけるようになると思います。ここでも、今までに複数の部署を渡り歩きあらゆる視点で仕事に取り組んだ経験が立場の違う相手の気持ちを汲み取るうえで役立っています。
アサヒ飲料の強みは三ツ矢サイダーやウィルキンソンなど、多くのロングセラーブランドがあること。2016年には100年を超える歴史のあるカルピス®も加わり、その魅力は一層磨かれたと感じています。その反面、各ブランドの魅力をまだまだお伝えしきれておらず、ブランド自体の認知率は非常に高いのにそれが「アサヒ飲料の商品だ」ということまでは知らない方が多いのが現状です。
今後、そういったブランドの新たな一面を多くの方にお届けしていくのが私の目標です。長年続いてきたブランドというのはその分守らなければいけない部分も多くなりがちですが、「それは本当に守るべきものか?」と前提から考えて、ときにははみ出してみる挑戦も積極的にしていきたいです。そもそも、会社が慎重になりすぎてしまう姿勢は、前例の無い不安から生まれるのかもしれません。それならばまず私がパイオニアになろうと思います。また別の誰かが挑戦しようとするときに「あのブランドでうまくいったから、やってみようか!」と言える会社にするために、チャレンジから生まれる成功体験をつくっていきたいです。
※所属・仕事内容は取材当時