さまざまな経験を経てわかる アサヒ飲料の面白さ

技術研究所先端技術G

入社以来、いろんな部署、出向などを経験

技術研究所先端技術グループでグループリーダーをしています。先端技術グループでは、研究所の敷地内にあるテストプラントと呼ばれる小さな工場でサンプルを製造しています。テストプラントで実際に製造してみて、技術の検証や新技術を生み出していくのが私たちの仕事です。ひとつの新商品でサンプルを2,000本ほど製造します。量にすると2トンくらいでしょうか?この仕事を始めるまでは、大量生産もサンプル生産も同じかと思っていたのですが違いました。工場の設備とテストプラントの設備はいろいろ異なるところもあるので試行錯誤しています。レシピをそのままスケールアップすればうまくいく、というものではありませんでした。難しいですね。あとは残渣(ざんさ)のアップサイクルを他企業や大学の研究室などと協業しながら進めています。

元々入社したのはカルピス社です。配属されたのは商品開発。濃縮タイプのギフト商材を開発していました。その後、マーケティング部に異動。次は、数字に強いということもあり、営業戦略部で売上予算策定といった仕事をしていました。そして環境省に出向します。ちょうど小泉進次郎さんが大臣をやられていたときです。たとえばレジ袋の有料化といった動きの一端を担わせていただきました。2年ほど環境省に出向したあとは、秘書室長を担当しました。役割としては米女社長の壁打ち役です。戦略秘書とか政策秘書とか、そんなイメージです。で、今は先端技術グループに来てから一年になります。

多様性を受け入れる器量が大きい会社

アサヒ飲料という会社にいながら、まるで転職のような内容のまったく異なる仕事をしてきたなと思います。営業だったら営業でキャリアップしていく、そんな会社さんも多いと思うのですが、私は違いました。開発で入社したのに、なぜ社長秘書をしてるんだろう?と考えたこともありましたが、非常に学びの多いキャリアを築かせてもらってるなと思います。今はアサヒグループジャパンという中間持株会社もあるので、本当に幅広くいろんな業務を経験できるのがアサヒ飲料、あるいはアサヒグループの良さであるかなと思います。

アサヒ飲料はいくつものロングセラーブランドを持っていますが、実は自社でイチから育てたブランドは多くはないんです。その分、しっかり育てていく文化があるのではないかと思っています。良く言うと受け入れる器量が大きい。それで社内でハレーションが起こったりすることはありません。多様性を良しとするというか。けっこううまく混ざっているなと感じます。あと比較的大きな会社ですが、一旦“あそこを目指そう”となったら牛の群れが急に走り出すように、すごいスピードとパワーでググッと前に進もうとする会社でもあります。私の思うアサヒ飲料の良さですね。

あと私自身、言いたいことを言うタイプなのですがそこを面白がってもらえる、受け入れてもらえているのはアサヒ飲料の文化なのかなと思います。秘書時代、米女社長に突っ込んだことを言って叱られたこともありましたが(笑)。そういうタイプを排除するのではなくて、理解しようというかうまく活かそうというところがあります。どの仕事をしようが、飲料で人を幸せにするという目標さえ決まっていれば軸はブレないと思うんです。営業だろうが、開発だろうが、そこは。だから私は、誰と仕事をするかを非常に重要視しています。

小さくても確かな幸せに貢献したい

今後成し遂げたいこと。今アップサイクルについて研究しています。これまではあまり価値が高くなかったものも、新しい技術を組み合わせることで高い価値を生むための研究です。そういった取り組みのなかで健康に資するものができたり、環境への負荷が低減できたり。地域と一緒に行えば地域共創に貢献できるかもしれません。アサヒ飲料の3つのマテリアリティ、健康、環境、地域共創にはまる取り組みができるので、まず当面そこに注力して、ひとつ大きな形にしていきたいなと思っています。

アサヒ飲料が扱っているのは100円ちょっとで子どもでもお小遣いで買える商品。私自身も、子どもの頃に自分のお小遣いで三ツ矢サイダーを買えたことが幸せの原体験としてあります。高価格帯の商品を扱うメーカーってある程度顧客が絞られてしまうと思うのですが、アサヒ飲料はそういった意味で子どもを含めた多くの方々に幸せを届けられる仕事です。そういうちっちゃな笑顔を生み出せる仕事ってとってもいいなと思っています。これからもそういう幸せに貢献できればと思います。

オフの過ごし方

休日は子供達の送迎に追われているものの、時間がある時は息子と一緒に釣りに行きます。息子も最近はしっかりとルアーを扱えるようになったので、管理釣り場デビューしました。

自宅ではフトアゴヒゲトカゲを飼いはじめました。想像以上に可愛く、我が家のマスコットです。

※所属・仕事内容は取材当時