アサヒ飲料株式会社中四国支社(広島市、支社長 池上和樹)と島根県益田市(市長 山本浩章)は、10月1日に覚書を締結し、「ボトルtoボトル」リサイクル事業を開始します。
両者は2025年8月に連携協定を締結し、益田市内にアサヒ飲料の「CO2を食べる自販機」を設置するなどして、地域のカーボンニュートラルの推進や災害時の飲料確保などに取り組んでいます。
今回の覚書は、協定の連携事項に「ボトルtoボトル」を追加し、強化するものです。本覚書に基づき、両者は協働で、益田市内の家庭から回収された使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生して飲料容器として再利用する「ボトルtoボトル」リサイクル事業を開始します。ペットボトルの選別加工は石見資源リサイクル事業協同組合が実施します。
「ボトルtoボトル」は、ペットボトルを繰り返しリサイクルして使い続ける取り組みです。石油由来の原料を新たに調達してペットボトルを製造する場合と比較して、CO2の排出量を削減できます。アサヒ飲料は、全国各地の自治体や中間処理会社、リサイクラーなどと連携して「ボトルtoボトル」を推進し、CO2排出削減や循環型社会の実現に貢献していきます。
<参考>
アサヒ飲料は、2030年までにすべてのペットボトルをリサイクル素材、もしくはバイオマス由来の素材へ切り替えるという目標を掲げています。その実現に向けて推進しているのが、使用済みペットボトルを新たなペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」です。
アサヒ飲料の「ボトルtoボトル」の特長は、メカニカルリサイクルとケミカルリサイクルという2つの手法を組み合わせている点にあります。
メカニカルリサイクルでは、家庭などから回収された使用済みペットボトルを高温で溶かして異物を取り除き、ペットボトルの原料となるPET樹脂をつくります。大規模な設備を必要としないためコストを抑えられる一方、PET樹脂として再生できるのは全体の約80%にとどまります。残りの約20%には、PET樹脂の原料となる素材が含まれているものの、多くの場合、ペットボトル以外の製品に使われています。
ケミカルリサイクルは、回収されたペットボトルを分子レベルまで化学分解し、不純物を取り除く方法です。コストはかかるものの、高品質のPET樹脂をつくることができます。また、メカニカルリサイクルではPET樹脂に再生できなかった約20%の一部も活用できるのが利点です。
アサヒ飲料は、これら2つの技術を併用することで、メカニカルリサイクル単独では約80%にとどまるリサイクル率を、約90%まで引き上げようとしています。コストを抑えながら、使用済みペットボトルを資源として最大限に活用し、「ペットボトルが循環し続ける社会」の実現を目指しています。