私たちの研究していること

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最新の脳波測定技術による
コーヒーのストレス研究

アサヒ飲料では、コーヒー飲料を飲むことでどんな気持ちになるのか、
最新の脳波測定技術を活用した分析を大学機関と共同で研究しています。

脳波は微弱な電気信号であるため、容易にノイズの影響を受けやすく、これまで飲んだり食べたりしながら同時に脳波を測定することはできませんでした。
さらに、気持ちの変化を数字で表すことはとても難しく、主にα波やβ波などの出方※1 による大分類程度が限界でした。しかし、独自のノイズ処理技術と脳波を細かな周波数の組合せに分解し、ヒトの感性と結びつけるという最新の脳波解析技術により、好き度、興味度、集中度、ストレス度などのココロの変化をリアルタイムで測定することが可能となりました。
※1 α波の出方が多いと、リラックスしている状態である、と言われています。

微生物を扱っている様子

そこでこの技術を活用し、当社の“スッと飲めて、キリッとした苦味を持つタイプのブレンド缶コーヒー” ※2を飲む前と飲んだ後で比べると、特に「ストレス」が低下する傾向が見られる※3という結果を得ることができました。
※2 『抗酸化高低温二段抽出』(特許5324617)技術を用いて作られたブレンド缶コーヒー
※3 缶コーヒー飲用前のストレス度を100%として、飲用前後で比較

微生物を扱っている様子

この技術を活用し、なぜそうなったのか、更なる原因究明、そして、コーヒー以外の飲料ではどのようなココロの変化が起こるのか、現在も研究を続けています。

INTERVIEW研究者インタビュー

青山研究員

感性の数値化で、ココロに届く飲料を!

青山研究員

小杉研究員

これまでもコーヒーによるリラックス効果について調査が行われてきましたが、実際に飲んだその瞬間の気持ちを評価することはできませんでした。
また、飲用後のアンケートやインタビュー調査では、個人の主観なども結果に影響していました。
より正確な関連性を解明することで、より飲料を通じてココロの健康に貢献できると考え、 大学機関と共同で生体信号の一つである脳波を用いた感性の評価を行っています。
清涼飲料を飲んだその時、その瞬間の感性の数値化ができれば、よりお客様のココロに寄り添った商品開発ができるはず。
今後も感性を読み取る研究を通じて、お客様の理解を進め、よりお客様思考の商品開発につなげていきます!

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お茶(べにふうき緑茶)が
持つ健康パワー

アサヒ飲料が得意としている、自然素材の持つチカラを解き明かす研究のひとつです。日本人が昔から飲んできた「お茶」。このお茶が持つチカラとして、近年アレルギーを抑える効果が注目されています。
べにふうきは、1993年に命名・登録されたお茶の品種で、『メチル化カテキン』 という特殊なカテキンを多く含んでいます。
研究により、『メチル化カテキン』は体内に吸収されやすく、他のカテキンよりも強くアレルギー症状を抑える効果があることが分かりました。
アサヒ飲料では産官学連携で行っている「茶の抗アレルギー作用を利用した食品の開発」プロジェクトに参加し、「べにふうき」の持つチカラを解明するサポートや「べにふうき」に含まれる『メチル化カテキン』を最大限活用するお茶飲料の製造方法の開発に取り組んでいます。
研究を進めるなかで、中性脂肪の上昇を抑える効果や、免疫力を高めインフルエンザワクチンの効果を強化する効果があることが、動物を用いた実験レベルで分かっており、今後の更なる活用に向け研究を続けています。

オレンジの皮にはリモネンが豊富に含まれるリモネンの有無と菌の増殖比較 オレンジの皮にはリモネンが豊富に含まれるリモネンの有無と菌の増殖比較

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炭酸による嚥下(えんげ)作用の研究
嚥下とは・・・飲みこむ動作のこと

アサヒ飲料に寄せられたお客様の声のなかに「高齢で飲食物を飲み込むことが困難なのに三ツ矢サイダーは飲むことができました」というものがありました。
「炭酸には、弱った飲み込む力を助けるチカラがあるのでは?」
そう考えた我々は、 “炭酸にはそのチカラがある”と仮説し、研究を始めています。
これまでの研究から、炭酸水は水に比べ、反射的な飲み込む動作を促進する効果があると考えられる結果も得られました。引き続き、炭酸と飲み込む動作の関係を探ることで、老化などの影響で飲食物を飲み込む力の低下した人々の生活をサポートしていきたいと考えています。

微生物を扱っている様子

【嚥下(えんげ)誘発試験の方法】
@まず最初に口から水、または炭酸水を飲み、溶液で刺激を与える
(5mlを10秒間隔で10分間連続で、合計300ml飲み続ける。それ以降は飲まない。)
A鼻から舌の奥に細い管を通し、毎秒0.1mlずつ水を注入し続けて
刺激を与える
(定期的に喉の奥に水がたまっていくイメージ)
B刺激を与え始めた時から、のどの奥にたまった水を反射的に飲み
こむ動作が起こるまでの時間の長さを計測し、刺激から反射的に
飲みこむ動作が起こるまでの時間にどれだけ違いがあるか、10分
おきに最長60分間まで計測し、水と炭酸水の溶液刺激の差を比較した

【試験の結果】
  水よりも炭酸水の方が、刺激から反射的に飲みこむ動作(嚥下)の時間が有意に短くなった。
=飲みこむ動作を促進していることが確認できた

微生物を扱っている様子

INTERVIEW研究者インタビュー

青山研究員

三ツ矢サイダーが
嚥下が不自由な方を助ける?

青山研究員

篠田研究員

大学機関と共同で行った「炭酸と嚥下作用」の研究によって、炭酸水を口に含んで吐き出しただけでは意識的な嚥下効果がみられなかったこと(飲みこむことによって効果が現れる)なども分かっています。
さらに、意識的な嚥下に影響を与えるが、無意識的な嚥下には影響を与えないことなど、新たなメカニズムも解析中です。
今後も、三ツ矢サイダーの飲用が、嚥下機能に困っている方の生活の質の向上に役立てることを証明していきます。

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運動と浸透圧の影響

運動時の飲み物として親しまれているスポーツドリンクですが、実際に何が良いのでしょうか? その理由を解明するために、さまざまな研究機関が研究しましたが、ほとんどがスポーツドリンク中の「糖質量」の違いによるカラダへの影響を調べたものでした。
そこで、スポーツドリンクの「浸透圧」を主題とした研究が少ないことに着目し、浸透圧の違いによって運動時体内にどのような影響の違いが見られるか、大学機関と共に研究を重ねました。
研究では、水、アイソトニックドリンク(平常時のヒトの体液と等浸透圧の飲料)、ハイポトニックドリンク(平常時のヒトの体液よりも浸透圧が低い飲料)を、汗をかくような温度の高い環境下で自転車をこぎながら飲んでもらいました。その結果、ハイポトニックドリンクを運動中に飲むと、体内の水分の減少が抑えられ、運動が原因の炎症反応を弱められることが分かりました。
今後も運動と水分補給について研究を行い、新たな発見を商品開発につなげていきます。

オレンジの皮にはリモネンが豊富に含まれるリモネンの有無と菌の増殖比較 オレンジの皮にはリモネンが豊富に含まれるリモネンの有無と菌の増殖比較

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