ワンダモーニングショットで「前向き」スイッチオン!
ITを活用した調査手法で
「前向きな気分」への変化を数値化
~理化学研究所とアサヒ飲料で共同検証~

研究・技術

2017.09.04

 アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 岸上 克彦)は、理化学研究所ライフサイエンス技術基盤研究センター片岡洋祐チームリーダーの技術指導のもと、「ワンダモーニングショット」を飲用した後、「前向きな気分」1が増すことについてITを活用した最新の直感的に気分を調査する手法で数値化することに成功しました。本件は、第19回日本感性工学会大会(日時:2017年9月11~13日、場所:筑波大学東京キャンパス)にて発表予定です。

研究の背景

 アサヒ飲料は、本年、成長戦略である「商品力強化による成長」のための取り組みとして、「重点6ブランドへの資源の集中」と「健康を軸とした商品開発」の2軸を展開しています。 そのうち「健康を軸とした商品開発」においては、アサヒグループ独自の確かなエビデンスを有した素材を使用した製品の開発や、「安全」「安心」といった各ブランドがもつベーシックな「健康」価値の訴求を強化しつつ、「アサヒ飲料=健康に強みを持つ会社」というイメージの更なる醸成を目指して積極的な取り組みを実施しています。また研究開発の分野においては、「健康」価値の追求として“カラダの健康”だけでなく、“ココロの健康”も含めた両面からのアプローチを行っています。

今回の研究経緯

 “ココロの健康”に関連して、アサヒ飲料では清涼飲料飲用時の様々な“ココロの動き”※2に着目し、研究を行っています。その一環として、朝専用缶コーヒーとして発売以降、15年に渡りご好評いただいている「ワンダモーニングショット」を一日のスタートである朝に飲むことで、いったいどのように気分 が変化するのか、理化学研究所が開発した最新のITを駆使した調査手法「KOKOROスケール」※3を活用し、調査を行いました。

「KOKOROスケール」

調査・分析結果

 調査の結果、特に「ワンダモーニングショット」を飲用した後に、「前向きな気分」が有意に増すことが示唆されました(図1、2、3参照)。「前向きな気分」が増加した理由として、“味の強弱”よりもコーヒーらしい味わいや、後味のスッキリ感などといった“味わいの好み”の方に相関が強い傾向があることも分かってきており、更なる検証を進めています。今後「ワンダモーニングショット」以外の飲料で比較検討も実施し、それぞれの飲料による気分の変化を数値化して把握、評価していく予定です。これらのデータを活用することで、今後、より消費者ニーズに対応した商品開発に活かせることが期待できます。

「KOKOROスケール」について

 従来のアンケートや心理学的な調査票の多くは、設問に記述や選択肢で回答するものが多く、数分毎、数時間毎の調査が難しく“ココロの動き”を捉えにくいという課題がありました。本調査で活用した「KOKOROスケール」は、より日常生活に即した環境下で、“ココロの動き”を捉える試みとして、最新のIT技術によりスマートフォンを活用した直感的な操作で簡単に個人の気分を入力でき、経時的な“ココロの動き”を捉えやすいことが特徴の調査手法として開発されました。今までの実用例として、CD制作やソファーなどの住宅製品の使い心地、職場での従業員の気分などの調査事例があります。

※1「前向きな気分」:本調査では積極的な気分やスッキリとした気分などを含んだ、一般にいうポジティブな考え方や心境のことを表現しています。

※2「ココロの動き」:「飲用時、飲用後の感じ方の変化」を表しています。

※3「KOKOROスケール」:個人の主観的な気分を時間・場所を選ばずスマートフォンなどで簡単に入力できる理化学研究所が開発した気分測定ツールです。

図1.「前向きな気分」の比較1)

N=67、mean±S.E.
図1.「前向きな気分」の比較1
(積極的な気分の増加)

図2.「前向きな気分」の比較2

N=67、mean±S.E.
図2.「前向きな気分」の比較2
(スッキリとした気分の増加)

図3.気分の分布図(ワンダモーニングショットの飲用前、飲用後。赤丸は平均値)

図3.気分の分布図(ワンダモーニングショットの飲用前、飲用後。赤丸は平均値)

<片岡洋祐先生のプロフィール>

 国立研究開発法人理化学研究所
ライフサイエンス技術基盤研究センター
細胞機能評価研究チーム チームリーダー 医学博士
専門は、生理学・脳科学・疲労科学・イメージング科学。現在、こころ・からだの疲労メカニズムや脳の老化に関する研究に従事。
気分や心地を簡便に入力できるKOKOROスケールを開発し、平成27年7月に理研発ベンチャー・(株)Kokoroticsを起業。代表取締役。

片岡洋祐先生

<片岡洋祐先生コメント>

 「KOKOROスケール」は、脳科学や心理学研究、行政サービスの向上、企業の商品やサービスの評価、売上や顧客満足度の改善など、様々な分野での活用が見込まれます。今回は、コーヒー飲料を飲用した時に感じる主観的な気分を数値化することができました。「KOKOROスケール」は、時間や場所を選ばず、気分の変化を継続的かつ大量のデータとして簡単に取得することが可能であり、ユーザーが商品・サービスを利用した際に感じる主観的な気分や、その変化を手軽に可視化することが出来ます。そのため、今後も様々な分野へ活用先を広げていきたいと考えています。

<調査 概要>

検証実施日 2017年2~3月の月、火、水曜日の午前中で、計9日間
被験者 30~50代 男性 週一本以上缶コーヒーを飲用する方
被験者数 75名(30代25名、40代25名、50代25名)
検証実施場所 日本全国 調査参加者の自宅
検証品 微糖タイプを除く、砂糖とミルクを使用した缶コーヒー3種類
(ワンダモーニングショットと他社の缶コーヒー2種類)
※缶容器デザインは、ブラインド

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