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ニュースリリース 2016年

2016年3月

≪ご参考資料≫

日本農芸化学会において2016年度「農芸化学技術賞」を受賞
〜健康機能を有する緑茶「べにふうき」の効果、作用機序、茶葉特性の解明ならびに飲食品の開発〜


 アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 岸上克彦)の研究開発本部と国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構、国立大学法人九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門、JAかごしま茶業株式会社が取り組んできた研究『健康機能を有する緑茶「べにふうき」の効果、作用機序、茶葉特性の解明ならびに飲食品の開発』が、公益社団法人日本農芸化学会より、2016年度「農芸化学技術賞」を3月27日(日)に受賞することとなりました。同日、札幌で開催される「日本農芸化学会」において、授賞式及び受賞講演が行われます。
 今回の受賞は、@「べにふうき」に抗アレルギー成分のメチル化カテキンが多く含まれていることを発見し、メカニズムの解明並びに最適な飲用法等を明らかにしたこと、A「べにふうき」を利用した機能性表示食品を開発し、ほこりやハウスダスト等により目や鼻に不快感を感じる方のQOL(生活の質)の改善や「べにふうき」の普及による茶産業の振興に大きく貢献したこと、B産官学の連携により、産地開拓から機能性食品の開発まで一貫した研究・開発を行い、目や鼻の不快感を緩和する食品を初めて世に出したことの3点が高く評価されたものです。

■研究成果について

【研究背景】
 近年、花粉症を含むアレルギー性鼻炎や喘息を発症する人が増加しており、日本人の約2人に1人が何らかのアレルギー疾患に罹患しているという報告があります。今後も増加することが予想されており、潜在的アレルギー有症者の急増による医療費の増大が危惧されています。

 一方、日本のお茶の消費が減少傾向にある中、緑茶の健康機能性への関心はますます高まっており、緑茶の機能を科学的に明らかにすることが望まれています。

【研究成果】

  • 茶葉中のメチル化カテキン〔エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレートおよびガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート〕に抗アレルギー作用があることを発見し、その作用メカニズムを明らかにしました。
  • 緑茶カテキンのみと結合し、その生理作用を伝える細胞膜分子(緑茶カテキン受容体67LR)を世界で初めて発見し、緑茶カテキンの機能性を分子レベルで解明しました。
  • 「べにふうき」の産地開拓、茶葉中の抗アレルギー成分を最大にする摘採方法、メチル化カテキン含有量を担保するための品質管理方法を確立しました。
  • メチル化カテキンを利用して、大学、企業及び公的機関が連携し、目や鼻の健康機能を謳った緑茶のティーバッグ、容器詰め飲料を開発・発売しました。

【研究成果の紹介】

<メチル化カテキンとは>
 メチル化カテキンとは、お茶の渋み成分であるカテキン類の一部にメチル基が結合した物質で、「べにふうき」は他の茶品種に比べ、このメチル化カテキンを多く含んでいます。緑茶として一番多く飲まれている「やぶきた」にはメチル化カテキンは含まれません。

 「べにふうき」を紅茶に加工してしまうとメチル化カテキンが大幅に減少してしまうため、メチル化カテキンの抗アレルギー作用を利用するためには、「べにふうき」を緑茶として使用しなければいけません。

<作用メカニズム>
 体内に入ったアレルゲンと抗体の結合が引き金となり、ヒスタミン等が放出され目や鼻への不快感が現れます。メチル化カテキンは、アレルゲンと結合する受容体の発現を抑制し、さらにヒスタミン放出の指令を抑えることで、不快感を緩和することが明らかとなりました。

図1.メチル化カテキンの作用メカニズム
図1.メチル化カテキンの作用メカニズム

<抗アレルギー作用について>
 臨床試験(二重盲検無作為並行群間比較ヒト試験)において「べにふうき」緑茶飲料と「やぶきた」緑茶飲料を、ほこりやハウスダストにより目や鼻に不快感を有する人に飲用させた結果、「やぶきた」緑茶飲料に比べ「べにふうき」緑茶飲料は目や鼻の不快感の緩和効果があることを確認しました。

図2.ほこりやハウスダストで不快感を有する75人を対象とした「べにふうき」緑茶の効果
〔安江正明ら, 日本食品新素材研究会誌, 8(2), 65-80(2005)〕

図2.ほこりやハウスダストで不快感を有する75人を対象とした「べにふうき」緑茶の効果
〔安江正明ら, 日本食品新素材研究会誌, 8(2), 65-80(2005)〕

■日本農芸化学会、および、『農芸化学技術賞』について

  • 日本農芸化学会は、農芸化学の進歩を図り、それを通じて科学、技術、文化の発展に寄与することを目的として、ビタミン学の父と呼ばれる鈴木梅太郎博士らによって1924年に設立された権威ある学術団体で、バイオサイエンス・バイオテクノロジーを中心に研究する多くの大学・研究所・企業の研究者・技術者・学生・団体など、約10,600名の個人会員と約300の団体会員によって構成されている。
  • 毎年1回開催される全国大会では、発表演題数2,000題、参加者5,500人を超え、化学・生物学系の学会の中でも大規模な集会のうちの一つである。
  • 「農芸化学技術賞」は、農芸化学の分野において注目すべき実用的価値のある技術的業績をあげた会員に授与される、食品・バイオ産業界に従事する研究者を対象とした最高賞の一つで、アサヒ飲料としては初の受賞である。

■2016年度『農芸化学技術賞』の本研究関係受賞者

・ 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構食品総合研究所 食品機能研究領域長 山本(前田)万里
・ 国立大学法人九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門 主幹教授 立花 宏文
・ JAかごしま茶業株式会社 代表取締役専務 酒瀬川 洋児
・ アサヒ飲料株式会社  取締役兼執行役員
研究開発本部長
岡本 武久

「べにふうき」についての詳しい内容はコチラ

『べにふうきの機能性研究』 http://www.asahiinryo.co.jp/society/rd/note_benifuuki_top.html

以 上

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